飼い主「飼えないから引き取って」その驚きの理由とは?

仕事内容

飼われていた犬や猫が愛護センターに持ち込まれる、そんなことが結構あったんですよね。

私も犬と猫を飼っていますが、この子達を手放そうだなんて一度も思ったことはありません。

当たり前ですよね、家族なんですから。

今回は飼っていた犬猫を手放す=「所有権放棄」のお話です。

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法律が定めた理不尽な仕打ち

平成25年9月以前は法律で「飼い主から犬猫の引取りを求められたときは、いかなる理由であれ引き取らなければならない」と定められていました。

「引き取らなければならない」

ですよ?おかしくないですか?

そのためセンターには、飼い主の身勝手な理由で持ち込まれる犬猫がたくさんいたんです。

なんで我々が一番やりたくないことをやらされなあかんのや!(怒)と犬猫が持ち込まれる度に思ってました。

もちろん、どうしようもなく困っていた飼い主もいましたが、大半は「は?」って感じの理由でした…

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どんな理由が多い?

私の勤めていた間で多かった理由は

  1. 飼い主・家庭の事情
  2. しつけ不良(犬)
  3. 多頭飼育・子を出産(特に猫)
  4. 飼い犬・猫が病気になった

でした。1つずつ解説しますね!

1.飼い主の事情

圧倒的に多かったのが、「飼い主が高齢になりペットの面倒を見れなくなった」という理由です。

寝たきりになったとか、施設に入ったとかそんな感じ。

大体は親族から電話がかかってきて、「父が飼っていたが父が介護施設に入ってしまった。自分の家では飼えないから引き取ってほしい」って感じの相談をされます。

あとは、「離婚してしまって生活が苦しくなったから」とか「子供がアレルギーになったから」という理由もありました。

やむを得ない事情とは言え、手放されたあとのペットたちのことを考えると、「仕方ない」じゃ済まされませんよね…

2.しつけ不良(犬)

「噛みグセ、吠えグセがひどく、手に負えなくなった」という理由です。

一番印象に残っているのは、飼い主を噛み、縫うほどの怪我をさせた甲斐犬でした。

知人の家で生まれた子を飼っていたらしいのですが、犬の勉強をしてきた身からすれば、甲斐犬なんて玄人向けの犬を素人がなんの知識もなしに飼うもんじゃないよ~と思いましたね。

そりゃあ子犬は可愛いですよ。可愛い。けど、可愛い可愛いで育てるだけじゃダメなんです!

犬はしつけがきちんとできるかできないかで、今後の生活が天にも地にもなりますからね!

3.多頭飼育・子を出産(特に猫)

これはもう圧倒的猫です。犬もたまにありましたけどね。

避妊手術をしていないメス猫が外で野良のオス猫と交尾して家で産んじゃう、みたいな。

「いや、子猫まで飼えないなら避妊手術したれよ」この一言につきます。

もし手術できないのであれば、外に出さない飼い方をすればいい。

これができない飼い主が本当に多かったです。

そして大体、親猫と子猫セットで手放す。はぁ。

4.飼い犬・猫が病気になった

これについてはもう意味不明ですね。

「治療するお金がないから処分してください」って言ってるようなもんですよ。というか言ってる。

自分の親が子供が病気になったら処分してくださいなんて言いますか?言いませんよね普通。

こう言うと「人と動物は違うだろ!」と言われるんですが、違いますけど一緒です。家族です。

だったらせめて、飼い主の腕の中で眠らせてあげてほしかった。

でもそれは嫌なんですよ大体の飼い主は。自分が手を下したことにしたくないから。センターに持ち込んでる時点で一緒どころかそれ以下なんですけどね。

いかがでしたか?あまりにも身勝手で理不尽な仕打ちですよね。

行政機関は法律に従って業務を行っているので、どんなにおかしな理由でも引取りを断ることができなかったんです。なにもできない自分がもどかしかった…

法改正による変化

ところがどっこい、平成25年9月に法律が改正され「飼い主から引取りを求められても、断ってもよい」と定められました。

これを境に、飼い犬・飼い猫の引取りはよっぽどの理由がない限り拒否するようになりました。

もちろん「無理です」と突っぱねるわけではなく、本気で困っている飼い主もたくさんいたので、「代わりに飼ってくれる人を探す努力をしてください」と、地域のフリーペーパーや新聞、ボランティアなどを紹介したり、インターネットで募集をかけるようアドバイスしたりしていました。

そのおかげか、以前より格段に引取り数は減りましたね。

まぁ、みんながみんなおとなしく従うわけではなく、逆上して「捨ててやる!」という飼い主もいました。その時は「それは犯罪ですから。捕まりますよ?」と言って電話をバンッと切られる。ここまでがテンプレ。

なぜ逆ギレされないといけなかったのか今でも分かりません┐(´д`)┌

まとめ

飼う前にきちんと考えていれば、どうにかなっただろうにと思う事情もたくさんありました。

ペットショップなどで犬や猫を見て「可愛い!飼いたい!」と衝動買いしたくなる気持ちも分かりますが、犬も猫も15年程生きます。

15年の間に自分たちの身に何が起こるか、何が起こってもその子最期まで面倒見れるかどうかをしっかり考えた上で飼うべきだと思います。

少しでも不安要素があるなら飼わないのも愛です。

これ以上人間の身勝手な理由で手放される子がいない世の中になりますように。

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